CAVIN Tech Blog

CAVIN Inc.のエンジニアブログです。 技術的な内容に加え、福岡市 (Fukuoka Growth Next / fgn) でのスタートアップ運営の日常や、舞台裏をお伝えします。

まずペルソナからはじめよ

まずペルソナからはじめよ | CAVIN Tech Blog

こんにちは🤗

CAVINインターンの竹崎です。

今回はUI・UX領域でも重要なペルソナを作成しました。そこで、実際にUIデザインをする前に、ペルソナを作成することでどんなメリットがあるのか、また具体的にどんな情報をまとめたのかを書いていきます。

目次

ペルソナとは

ペルソナは、実際に存在する一人のユーザーを想定してまとめていきます。よくマーケティングで使われるターゲットと違うのは、ターゲットが一定の集団を表したもので、ペルソナが個人レベルの情報を表しているところです。ターゲットを決めることでより物を売りやすくすることはできますが、本当に売れる物を作る時にはまずユーザー定義をしてあげる必要があると思います。

ペルソナが決まってないとUIデザインに一貫性がない

反対にペルソナが決まっていないとどうなるでしょうか?プロダクトやサービスを触る人が明確に定義できていないと、UIをデザインする時の根拠が少なかったり、ユーザーにあった情報設計ができなかったりします。

例えば、タクシーの自動車配車アプリのデザインをする際、30代~40代のビジネスマンをターゲットとして置いているとします。一見ターゲットもあっていて、間違いのないように思えますが、真のユーザーは、「タクシー手配に不満を持っていて、何か新しいサービスが生まれないか期待している、30代のビジネスマン。」かもしれません。この時、ペルソナを定義することで、より良いUIデザインができます。

どんな情報をまとめたか

実際にユーザーになり得る人にヒアリングを行うことで、より現実的なペルソナを作成しました。 ここでは、プロフィールなどの個人情報は架空の情報となっています。弊社のプロダクトを利用するユーザーは農家さんと花屋さんになるため、それぞれのペルソナを定義しました。ペルソナ作成していく上で、大きく4つの情報をまとめています。

ペルソナ作成 どんな情報をまとめたか | CAVIN Tech Blog

1. Profile

個人の基本情報をまとめたもの。名前、年齢、性別、職業、使ってるアプリ、趣味などその他の情報。

2. Behavior(行動)

普段の行動パターンを洗い出すことで、状況に応じて相手の行動を予想できるようにする。

3. Pain(痛み・悩み)

普段の行動において、不便に感じていることなどを洗い出す。プロダクトに機能を付けていく際の 優先順位をつける根拠ともなる。

4. Goal(目標・希望)

達成したい目標を洗い出すことで、ユーザーの本当に求めているものが理解できる。



リサーチで得た情報を4つの項目でまとめてみると、農家さんと花屋さんの業務フローの違いや、それぞれが持つ悩みと目標が見えてきました。 情報をまとめた後は、ペルソナをデザインチームで共有するためにビジュアル化しました。

ペルソナ作成後の変化

ペルソナ定義したことでUIデザインの際に、誰に向けてこのサービスを作ってるのか、どうすればその人が快適に使えるUIになるのかを考えるようになったと思います。

サービスのレスポンシブデザインを行なった際、農家さん側のナビゲーションの項目が5つありました。この時、農家さんがどこでこのサービスを使い、その中のどの機能を使うのかを想定すると、最低限必要な機能は5つのうちの4つの機能だということに気づきました。

そのため、ナビゲーションバーにある項目の数を減らし、減らした項目をメニュー内に置くことで、ユーザーが求めている機能を直感的に利用できるようにしました。

他にも、フォントの大きさや、ボタンの配置、アイコンの種類に至るまで、根拠を持って制作できたため、ペルソナが抱えている悩みや目標を洗い出しまとめることは、サービスの使いやすさや使った後の満足感をあげる上で非常に重要な部分だと思います。

まとめ

今回、ペルソナ作成からUIデザインまでを経験してみて、ものづくりをする際にはペルソナのような誰が、何を、なぜ、いつ、どう使うのかを理解出来るものがないと、良いプロダクトは作れないなと感じました。また、ペルソナをビジュアル化しておくと、その人になった気持ちになって情報設計できるので、ペルソナ定義の優先順位の高さに気づくことができました。以上、「まずペルソナからはじめよ」でした。